司法権が独立している理由

日本の国家権力には、立法権、行政権、そして司法権の3つがあり、これらはお互いに抑制・均衡の関係にあります。

こうした背景には、権力分立の考え方があります。すなわち、権力が一極に集中すると権力の濫用が発生し、国民の権利・自由を害する恐れがあります。そこで権力を分散し、各権力の抑制・均衡を保つことによって国民の権利・自由を確保しようというわけです。

司法権について観ると、裁判において立法権や行政権が干渉できるとなれば、これらの権力による政治的な恣意によって裁判の公正が期待できず、国民の権利・自由が守れなくなるなります。

ですから、このような不当な政治的権力による干渉を排除し、裁判の公正を保たなければなりません。このことを司法権の独立といいます。

これには2つの意味があります。

まず、国家権力としての司法部門が、他の国家権力に干渉されることなく、自主的に活動するという意味があります。

そして、もう1つは、裁判官が中立の立場で公正な裁判を行うために、法以外の何物にも拘束されることなく、独立して職権を行使するという意味です。

ちなみに、裁判官は身分保障がされています。これも外部から不当な圧力を受けずに職責を果たせるようにするための制度なのです。